わきがは子供の友達づき合いを壊す原因に

わきがは子供の友達づき合いを壊す原因に

中学に入学した途端、仲間外れに…

子供には、幼稚園、小学校とずっと一緒に通っていた幼なじみがいました。家によく遊びにきていたし、泊まることもありました。「ずっと仲良しでいようね」と幼いながらに友情を確かめ合う姿に、親として微笑ましい気持ちでもいました。「この子には、こんな素敵な友達がいる」と自慢でもあったものです。ところが、中学に入学してから、その友達が我が家に近づかなくなったのです。登下校を一緒にしていたはずなのに、いつの間にか子供は一人で学校に行くようにもなりました。最初の内は「新しい環境で新しい友達ができたのかな?」と軽く考えていました。ところがある日、子供のお弁当箱が泥だらけなのを発見したのです。

「一体どうしたのか?」と聞くと「地面に落としてしまった」と子供は答えました。しかし、その後も、びしょ濡れの体操服や破れた教科書など、明らかに何かがおかしいと感じることがあったのです。子供に聞いても「何でもない」と言い張るばかり。そこで、仲良しの例の友達に話を聞きに行ったのです。すると、「学校でいじめられているの」という返事が返ってきたのです。さらに、友達もうちの子供とは関わり合いたくないと、それとなく言いました。驚いて理由を聞いてみると、最初はなかなか話してくれませんでしたが、しつこく問いただすと「臭いにおいがするから」と。これには驚きました。確かに、中学生になってから、子供から体臭を感じるようになっていました。

でも、それは年齢によるもので、みんなそうなんだろうと思っていたのです。しかし、そうではなく、子供の臭いは特別臭く、いわゆるわきがというものだと知りました。帰宅するとすぐにお風呂に入っていたので、私はわきがに気づかなかったのですが、長時間学校にいるとものすごい臭いを発していたようです。体操服がびしょ濡れだったのは、体育のあとの体操服があまりにも臭く、「洗って来い」とクラスメートに言われたからだそうです。子供は、わきがという言葉を知らず、自分の臭さにも気づいていなかったようです。そのため、ただ単にいじめのターゲットにされているだけだと思い、私にも相談できずにいたのです。

私自身、わきがの知識がほとんどなかったので、ネットで調べることにしました。すると、思春期ごろに発症することが多く、臭いがきつくなるということを知りました。成長期に、臭いの元となる分泌液を発するアポクリン汗腺が発達し、わきがになるということでした。子供は、中学に入ったころに生理が始まり、それと同じくしてこのアポクリン汗腺殻の分泌液も増えたのでしょう。それが悪臭を発生させ、クラスでいじめられる原因になってしまったようです。いじめはよくないですが、確かに吐き気をもよおすような臭いを放たれたら我慢もできないでしょう。一緒に居たくなくて仲間外れにしたくなる気持ちも、正直分からないではないと感じてしまいました。とはいっても、子供の悩みを放置するわけにいかず、親なりに改善すべく、いろいろと調べてみることにしました。

 

わきがを改善するためにしたこと

学校でいじめられる原因はさまざまでしょう。もしその子供の態度などに原因があるなら、自分で何とかできることもあるかもしれません。しかし、わきがというのは体質ですので、子供ひとりの力ではどうしようもない部分があります。お風呂に毎日入り、腋毛を処理し、制汗剤を使用するということは、子供なりに徹底できたとしても、それだけでよくなるものではありません。そこで、私はどうするのが一番よいのか、わきが専門クリニックに相談しにいってみたのです。そこで、わきがは病気ではありませんが、改善する方法はいろいろあると説明されました。まず、制汗剤にもいろいろとあり、その子供の体質に合うものと合わないものとがあるとか。

ですので、1種類だけではなく、何種類か試すように指導されました。うちの子供の場合、スプレー式では1時間程度しか汗を抑える効果がなかったのですが、クリーム状のものを使うようになってから、1日中汗をかかずに済むようになりました。わきの下の黄色いしみもできなくなりました。さらに、腋毛の処理ですが、剃刀で剃るのではなく、ワックスで根元から抜いてしまうのがよいと言われました。腋毛は雑菌や汗がたまる元凶ですので、ないほうがよいわけですが、剃刀で剃るだけではすぐに生えてきてしまうのです。そのスピードを遅くするためにも根っこから抜くのがよいといわれました。さらに、長風呂をすすめられました。

シャワーだけですぐに出るのではなく、じっくりと長時間お湯に浸かることで、毛穴の汚れも綺麗にでき、臭いの元を絶つことができるということでした。あとは、食生活です。ニンニクを食べると臭いというのは常識です。さらに、お肉も体臭を悪化させる原因になると知りました。つまり、焼き肉などはわきがの天敵ということになります。そこで、野菜を中心とした食生活に切り替えました。成長期の子供にとって揚げ物や肉類は大好物なので、「子供にとって、これはキツイかな」と心配しましたが、「わきがが改善されるなら」と本人も一生懸命に努力をしてくれました。そのお陰で、かなり臭いが緩和されました。

おりしもクラス替えの時期でもあり、クラスメートの顔ぶれが変わり、以前のようにいじめられなくなったそうです。子供に笑顔が戻り、今では元気に学校に行ってくれるようになりました。もし、あの時、子供の異変に気付かないでいたら、もしかすると今頃不登校になっていたかもしれません。気づけて本当に良かったと思っています。わきがのせいで、子供の一生を台無しになどしたくはないでしょう。実際、臭いによるいじめで登校拒否になる子供がたくさんいるというのを、ネットで知りました。

学校に行けず引きこもりになり、これといった学歴もなく、今さら就職もできないという状態に陥ってしまうこともあるそうです。ですので、「たかだか体臭くらいのことで」など、軽くは考えないであげて欲しいと思います。早めにケアするようにすれば、子供は悩みのない青春を謳歌できることになるでしょう。